IAM Identity Center で管理者アクセス権を持つユーザーを作成する
この記事では、AWS Management Consoleを使用して、IAM Identity Center上に管理者権限を持つユーザーを作成する手順を解説します。
AWSアカウントのルートユーザーは通常サービスの操作に使用すべきではありません。
参考
前提条件
- AWSアカウントのルートユーザーを保有している
作業の流れ
1. ユーザーを作成する
AWSアカウントのルートユーザーのメールアドレスでAWS Management Consoleにサインインします。
IAM Identity Centerに移動して、有効化します。
“Users” をクリックします。
“Add User” をクリックし、”Primary Information” を入力します。
その他の項目は任意です。
今回は “Send an email to this user with password setup instructions.”(このユーザーにパスワード設定手順をメールで送信)を選択しました。
“Next” をクリックすると、任意でユーザーをグループに追加できます。
最後に “Add user” をクリックして作成を完了します。
作成後、ユーザー宛てに招待メールが届きます。
“Accept Invitation” をクリックし、パスワードを設定します。
その後、多要素認証(MFA)を有効にします。
今回は “Authenticator apps” を選び、Google Authenticatorを使用しました。
セットアップ完了後、AWS access portalにアクセスできるようになります。
次回以降は、メールに記載されたアクセス用URLを使用してログインします。
2. パーミッションセットを作成する
管理者アクセスを付与するために、パーミッションセット(Permission Set)を作成します。
AWSアカウントのルートユーザーでIAM Identity Centerに戻り、”Permission sets” をクリックします。
“Create permission set”(パーミッションセットの作成)をクリックします。
“Predefined permission set”(定義済みパーミッションセット)から”AdministratorAccess” を選択します。
他の項目は任意です。”Create” をクリックして完了します。
3. ユーザーにパーミッションセットを割り当てる
IAM Identity Center内の “AWS accounts” をクリックします。
自分のAWSアカウントを選択し、”Assign users or groups”(ユーザーまたはグループを割り当て)」をクリックします。
“Users” タブで先ほど作成したユーザーを選択し、”Next” をクリックします。
“AdministratorAccess” のパーミッションセットを選択し、”Next” をクリックします。
最後に “Submit” をクリックして割り当てを完了します。
この操作により、作成したユーザーに管理者アクセス権が付与されます。
4. AWS Management Console にアクセスする
管理者アクセス権を持つユーザーでAWS Management Consoleにログインできるか確認します。
ユーザー作成時に送信されたメールに記載されたAWSアクセスポータルのリンクにアクセスします。 “AdministratorAccess” をクリックすると、AWS Management Consoleに入ることができます。