初心者がゲーミングPCを自作する
初めての自作PCの記録になります。
初心者のため勘違いしていたり、もっといいパーツの選び方があったりするかもしれませんが、ご了承いただけると幸いです。
もくじ
PCの予算
今回は20万円程を目標にしました。
PCの用途
今回は以下の用途のPCを目標にしました。
- 最新の3Dゲームを快適にプレイできる。
重いゲームも画質を下げればプレイできるくらいのイメージです。 - UnityやUnreal Engineで3Dゲームを制作できる。
選んだパーツ
パーツはPC自作の鉄則!2024を参考に、基本的に価格.comさんを見て選びました。
1人で選べなかったパーツはパソコン専門店で相談させていただきました。
自分で考えたパーツ構成で動くかどうか不安だったのですが、店員さんにさらっと確認していただくことができました。
CPU
Intel Core i5-14600KF
とりあえず重いとうわさのサイバーパンク2077をプレイするための推奨システム要件を確認して選びました。(今はそこまで重くないと後で知りました)
今回は前もって調べていたIntelのCoreから選んでいます。
AMDのRyzenは現行と次世代のCPUソケットが同じということで、今(2024年)PCを作るならこちらでもよかったかもしれません。
サイバーパンク2077のシステム要件にはCore i7-12700と記載されていましたが、値段とスペックがあまり変わらないように見えたため最新世代のCore i5-14600KFを選択しました。
スペックはドスパラさんの性能比較表を参考にさせていただきました。
Fにしたのはグラフィックスボードをつけるため、内臓のグラフィック機能はいらないかなと思ったためです。
マザーボード
msi B760 GAMING PLUS WIFI
マザーボードはグラフィックスボードやメモリー、SSDを決めた後にそれらに合ったものから選びました。
今回は主に以下の項目を決め、その中から値段で選んでいます。
項目 | 規格 | 備考 |
---|---|---|
CPUソケット | LGA1700 | CPUを決めた段階で決まりました。 |
チップセット | B760 | CPUを決めた段階でいくつかに絞られました。他の項目に対応するかどうかや値段で選びました。オーバークロックはしないかなと思ったため、非対応のチップセットです。 |
メモリータイプ | DIMM DDR5 | 選んだメモリーを見て決まりました。 |
グラフィックスボードのインターフェース | PCIe 4.0 ×16 または PCIe 5.0 ×16 | 選んだグラフィックスボードを見て決まりました。 |
M.2タイプSSDのインターフェース | PCIe 4.0 ×4 | 選んだSSDを見て決まりました。 |
M.2サイズ | 2280 | 選んだSSDを見て決まりました。 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6以上 | 規格はあまり考えていませんでした。とりあえず無線LANが使えるマザーボードを選びました。 |
フォームファクタ | ATX | 主流とのことだったのでATXを選びました。 |
グラフィックスボードやメモリー、SSDを決めた後にマザーボードを選びましたが、選んだマザーボードが各パーツに対応しているか、マザーボードの製品ページで確認した方がいいみたいです。
今回のマザーボードの場合はこちらのページで確認できます。
メモリー
Crucial Pro 32GB Kit (16GBx2) DDR5-5600 UDIMM
メモリーはCPUソケットがLGA1700なので、DDR4とDDR5から選びます。
値段もそこまで変わらないとのことなので、より新しいDDR5にしました。
デュアルチャンネルを使うため、容量は16GB×2にしています。
転送速度は予算の範囲内で一番高い5600MB/秒を選びました。
SSD
KIOXIA EXCERIA PRO 1TB
M.2タイプで1TBのものから値段で選びました。
マザーボードによってはサーマルスロットリングを防ぐためにヒートシンク付きのSSDを選ぶ必要があるかもしれません。
今回選んだマザーボードにはヒートシンクがついていました。
グラフィックスボード
PNY GeForce RTX 4060 Ti 8GB VERTO ダブルファン
GPUはベンチマークを見て選択しました。
サイバーパンク2077がレイトレーシングでも30fpsで動きそうなのでNVIDIAのGeForce RTX 4060 Tiにしました。
製品は値段を見て選んでいます。
電源ユニット
msi MAG A750GL PCIE5
電源ユニットの電力量は750Wにしました。
グラフィックスボードの消費電力はインターネットではよく分からなかったのですが、パソコン専門店に行くとグラフィックスボードのところに電源ユニットの推奨電力量が書いてありました。
今回は650Wでしたが、650Wはあまり普及していないとのこと(勘違いだったらすみません)なので750Wにしています。
また、マザーボードやグラフィックスボードを確認して端子の種類が足りているか確認する必要があります。
特にCPUの電源(EPS12V)はマザーボードによっては2本ケーブルが必要です。
PCケースもファン用の電源が必要だったりするので確認した方がいいかもしれません。
ケーブルは着脱できるものを選んだため、いらないケーブルはしまっておけます。
あとは値段で選んでいます。
電力の変換効率は今回あまり気にしませんでしたが、選んだ製品は80 PULS GOLDでした。
CPUクーラー
SCYTHE MUGEN6
CPUクーラーが一番選び方がよくわからなかったため、このパーツは店員さんに選んでいただきました。
今回は値段を抑えるため空冷タイプを希望したのですが、CPUがCore i9(i7も?)の場合水冷タイプにする必要があるそうです。
PCケース
Antec AX90
CPUクーラーが決まってなかったためPCケースもお店で相談しながら決めました。
フォームファクタがATXで、CPUクーラー、グラフィックスボードが入るサイズのものから予算内の値段の製品を選びました。
ちなみにお店でよく確認しなかったので、LEDファンじゃないと思っていたら、LEDファンでした。(ケーブルをつなげなければ光らないとは思います)
また、中が見えないケースだと思っていたら、半分ガラスのケースでした。
かっこいいのでいいですが。
OS
Windows 11 Home
32ビット環境は不要のためWindows 10ではなくWindows 11にしました。
実際にかかった費用
以下は実際にかかったおおよその費用です。
製品 | 価格 |
---|---|
Intel Core i5-14600KF | 48,000円程 |
msi B760 GAMING PLUS WIFI | 19,000円程 |
Crucial Pro 32GB Kit (16GBx2) DDR5-5600 UDIMM | 16,000円程 |
KIOXIA EXCERIA PRO 1TB | 13,000円程 |
PNY GeForce RTX 4060 Ti 8GB VERTO ダブルファン | 58,000円程 |
msi MAG A750GL PCIE5 | 14,000円程 |
SCYTHE MUGEN6 | 6,700円程 |
Antec AX90 | 10,000円程 |
Windows 11 Home | 18,000円程 |
合計 | 202,700円程 |
組み立ての注意点
組み立てはPC自作の鉄則!2024とパソコン専門店でいただいた冊子を参考にさせていただきました。
基本パーツ付属のマニュアル通りに進めていけば問題ないと思います。
今回選んだパーツに依存していますが、自分が苦戦した組み立ての注意点をまとめました。
- M.2タイプのSSDは傾けて差し込む。
今回のマザーボードでは30°傾けて差し込む必要がありました。
最初マザーボードに平行に差し込もうとしてしまい、なかなか入らないなあとやっていました。 - PCケースのブラケットは折って外すタイプもある。
最初「PCケースを折るわけがない」としばらく外し方を考えていましたが、ブラケットを折って外すタイプのPCケースもあるのでその場合は思い切って折ります。 - I/Oシールドを付け忘れない。
マザーボードをPCケースに付ける前にマザーボード付属のI/OシールドをPCケースに付ける必要がありましたが、忘れていたためマザーボードを付け直すことになりました。
また、I/OシールドのツメがLANコネクタに入ってしまったり、折れてしまったりと結構苦戦したので、I/Oシールドが最初からマザーボードに付いている製品を選んでもいいかもしれません。 - 先にネットワークドライバーをインストールする。
Windows 11はインストール時にネットワーク接続が必要になるため、先にネットワークドライバーをインストールするとよさそうです。
自分はネットワークドライバーのインストールを忘れていたのですが、ネットワークを要求されたときに以下のコマンドを実行すればオフラインでWindows 11をインストールできます。- Shift+F10でコマンドプロンプトを起動する。
cd oobe
を実行する。BypassNRO.cmd
を実行する。
ベンチマーク
3DMarkのSteel Nomadのスコアは2900くらいでフレームレートは30FPS弱でした。
所感
今回初めてPCを自作しましたが、やはりパーツ選びが一番難しく、時間がかかると思いました。
最初は拡張できるように各パーツを選ぼうかとも思いましたが、年数が経つとパーツも劣化していくので、結局今のCPUなどに合わせてパーツを選びました。
自分がうかがったパソコン専門店はとても親切で、いろいろ相談に乗っていただき、本当にありがたかったです。
組み立てはマニュアルや本、動画で確認すれば分からないところはあまりなかったです。
自分は丸1日使いましたが、プラモデルや配線に慣れている人ならもっと早くできると思います。
自作PCは起動したときが一番うれしかったです。自分は不器用なのでパーツを壊したかもと何度か思ったので。
またいつかPCのアップグレードなどもやってみたいなと思っています。