よく使うDockerコマンドについて
よく使うDockerコマンドについてまとめます。
個人的によく使うコマンドとオプションだけ記載しています。
環境
- Ubuntu 22.04.3 LTS (WSLで起動している)
- Docker Engine 26.0.0
Dockerコマンド一覧
- docker ps
- docker rm
- docker images
- docker rmi
- docker run
- docker stop
- docker compose up
- docker compose exec
- docker compose down
docker ps
docker ps コマンドは作成したDockerコンテナ一覧を表示するコマンドです。
使い方:
docker ps [OPTIONS]
使用例:
docker ps -a
オプション:
| オプション | 説明 |
|---|---|
| a | すべてのDockerコンテナを表示します。このオプションを付けない場合、起動中のコンテナのみ表示します。 |
docker rm
docker rm コマンドは指定したDockerコンテナを削除するコマンドです。
使い方:
docker rm [OPTIONS] CONTAINER [CONTAINER...]
使用例:
docker rm <コンテナID1> <コンテナID2>
引数:
| 引数 | 説明 |
|---|---|
| CONTAINER | コンテナIDを指定します。複数指定できます。コンテナIDは docker ps コマンドで確認できます。 |
オプション:
| オプション | 説明 |
|---|---|
| f | Dockerコンテナを強制的に削除します。起動中のコンテナも削除できます。 |
docker images
docker images コマンドはビルド、ダウンロードしたDockerイメージ一覧を表示するコマンドです。
使い方:
docker images [OPTIONS] [REPOSITORY[:TAG]]
使用例:
docker images
docker rmi
docker rmi コマンドは指定したDockerイメージを削除するコマンドです。
使い方:
docker rmi [OPTIONS] IMAGE [IMAGE...]
使用例1:
docker rmi <イメージID1> <イメージID2>
使用例2:
docker rmi php:8.2
引数:
| 引数 | 説明 |
|---|---|
| IMAGE | イメージIDを指定します。複数指定できます。イメージIDは docker images コマンドで確認できます。同じイメージIDの複数のタグがある場合、イメージIDの代わりに <リポジトリ名>:<タグ名> を指定することでタグを削除できます。使用例2では php:8.2 を指定しています。 |
docker run
docker run コマンドはDockerイメージからDockerコンテナを起動するコマンドです。
使い方:
docker run [OPTIONS] IMAGE [COMMAND] [ARG...]
使用例:
docker run -it --rm --name php-cli -w /app -v `pwd`:/app php:8.2-cli bash
引数:
| 引数 | 説明 |
|---|---|
| IMAGE | Dockerイメージを指定します。使用例では php:8.2-cli を指定しています。 |
| COMMAND | Dockerコンテナ起動後に実行するコマンドを指定できます。使用例では bash コマンドを指定し、コンテナに接続するようにしています。 |
オプション:
| オプション | 説明 |
|---|---|
| i | 標準入力を開き続けます。Dockerコンテナへの入力ができるようになります。 |
| t | 疑似TTYを割り当てます。TTYはユーザーの入出力デバイスで、Dockerコンテナに接続したときに入力を受け付けたり出力を表示したりできるようになります。また、TTYのプロセスが動くことで、コンテナ接続中はコンテナが終了することを防ぎます。 |
| rm | Dockerコンテナが終了するときにコンテナを自動的に削除します。 |
| name | Dockerコンテナに名前を付けます。使用例では php-cli を指定しています。 |
| w | Dockerコンテナ内のワーキングディレクトリです。使用例では /app ディレクトリを指定しています。 |
| v | Dockerコンテナにホストのディレクトリをマウントします。使用例では pwd コマンドでホストの現在のディレクトリを出力し、コンテナ内の /app ディレクトリにマウントしています。 |
docker stop
docker stop コマンドは起動中のDockerコンテナを停止するコマンドです。
使い方:
docker stop [OPTIONS] CONTAINER [CONTAINER...]
使用例:
docker stop <コンテナID>
引数:
| 引数 | 説明 |
|---|---|
| CONTAINER | コンテナIDを指定します。複数指定できます。コンテナIDは docker ps コマンドで確認できます。 |
docker compose up
docker compose up コマンドはdocker-compose.ymlで定義した複数のDockerコンテナを起動するコマンドです。
使い方:
docker compose up [OPTIONS] [SERVICE...]
使用例1:
docker compose up -d
使用例2:
docker compose up --build
オプション:
| オプション | 説明 |
|---|---|
| d | Dockerコンテナをバックグラウンドで起動します。 |
| build | Dockerコンテナを起動する前にDockerイメージをビルドします。 |
docker compose exec
docker compose exec コマンドはdocker-compose.ymlで定義した起動中のDockerコンテナでコマンドを実行するコマンドです。このコマンドはデフォルトで疑似TTYを割り当てます。
使い方:
docker compose exec [OPTIONS] SERVICE COMMAND [ARGS...]
使用例:
docker compose exec <サービス名> bash
引数:
| 引数 | 説明 |
|---|---|
| COMMAND | Dockerコンテナで実行するコマンドを指定できます。使用例では bash コマンドを指定し、コンテナに接続するようにしています。 |
docker compose down
docker compose down コマンドはdocker-compose.ymlで定義した起動中の複数のDockerコンテナを停止するコマンドです。
使い方:
docker compose down [OPTIONS] [SERVICES]
使用例1:
docker compose down
使用例2:
docker compose down -v
オプション:
| オプション | 説明 |
|---|---|
| v | docker-compose.ymlで定義したDockerボリュームを削除します。 |