version-control git

Gitのconfigの core.fileMode について調査しました。

参考ページ

環境

  • Windows 10 64ビット
  • Ubuntu 22.04.3 LTS (WSLで起動している)
  • git version 2.34.1

core.fileModeとは

Gitのconfigの core.fileMode は、実行可能なファイルかどうかをGitに伝えるための設定です。
値を true にすると、ファイルの実行権限を変更したときにその変更を教えてくれます。
false にすると、その変更を無視するようになります。
デフォルト値は true です。

Windowsなどのファイルシステムでは実行権限という概念がないため、実行可能なファイルをチェックアウトしたときなどに実行権限が失われます。
そのようなファイルシステムでリポジトリを操作するときは、core.fileMode を false にするといいかもしれません。

core.fileModeを設定する

以下のコマンドで core.fileMode を設定できます。
<値> には true または false を指定します。

git config core.filemode <値>

以下のコマンドで core.fileMode の値を確認できます。

git config core.filemode

core.fileModeを確認する

core.fileMode を確認します。
Ubuntu上で行っています。

core.fileMode を false にします。

$ git config core.filemode false

実行権限のない適当なファイルに実行権限を与えます。
今回は適当なファイルを hoge.sh とします。

$ chmod 755 hoge.sh

権限を確認すると、実行権限(x)が与えられていることが分かります。

$ ls -l hoge.sh
-rwxr-xr-x ～略～ hoge.sh

core.fileMode が false なので、git status を実行しても変更が確認できません。

$ git status    # 変更したファイルは表示されないはず

core.fileMode を true にします。

$ git config core.filemode true

git status を実行すると、ファイルの変更が確認できます。

$ git status

～略～

Changes not staged for commit:
  (use "git add <file>..." to update what will be committed)
  (use "git restore <file>..." to discard changes in working directory)
        modified:   hoge.sh

～略～